新生活が始まり、ワクワクしながら通っていた学校にも慣れたころ「学校に行きたくない」と言われて困ったことはありませんか?
無理に行かせず「休んでいいよ」と言ってあげるのがいいとは知っていても、じゃあどう過ごせばいいの?休みグセがついてしまうのでは?と分からないことだらけですよね。
もしお子さんが「今日学校休みたい」と言ってきた時に、どのように対応したらいいのかご紹介します。
まず身体的な症状がないか確認しましょう
まず最初にお子さんの状態を確認しましょう。
眠れない、食欲がない、学校に行く時間になるとお腹が痛い、頭が痛い・・・など、身体的な症状が現れていたら相当なストレスがかかっている状態ですので小児科か児童精神科の受診をおすすめします。
生活していく上での最低限のことに支障が出ている状態でしたら、早急に学校は休ませてかかりつけを受診する、カウンセリングや教育相談など取れる手段をとります。
今回はその前段階の「行きたくない」に対処する方法をお伝えしていきます。
今日は休んだ上で「どうしようか?」と本人の意思を確認する
子どもも、学校を休み続けていい・休み続けられるとは思っていないと思います。
でも「今」辛いからSOSが出ています。
辛いのはわかった。じゃあどうする?を子どもに聞いてみます。
- 今日休んで回復したら明日は行ける、という感じのものなのか?
- 今日休んだら明日はもっと行きづらくなるかも・・・というものなのか?
1であるなら充電する時間が欲しい、また元気に登校するためのに必要な休息かもしれないので、「明日は行くと決めて、今日は充電しよう」と1日だけ休むという結論でも良いと思います。
2の場合、1度休むとズルズルと行きづらくなると本人が感じているなら「休む」以外の選択肢も広げてみるのも良いと思います。
学校まで一緒に行く、途中から行く、途中で帰る、別室登校など、まる1日ではなく行きたい、行けそうと思う時間に登校する、という提案です。
その中から本人ができると思うものを決めてやってみる、ダメなら違う方法を考えるを続けてみます。
我が家の場合はそれを繰り返しているうちに最初はあやふやだった「行きたくない理由」も少しずつ見えてきました。
お休みが続きそうな時に話しておきたい勉強のこと
色々な理由があってお休みを続けることになった場合、子どもが1日中ゲーム、YouTube三昧になるのは避けたいですよね。
「ゲームばっかりはダメ!!!」と禁止したくなりますが、そうすると子どもは学校にも家にも居場所がなくなってしまうので、
拗れる前(お休みする前)に、休んだら1日何もしなくていいわけではないことを伝えておくと良いと思います。
お休みが続きそうになった場合、事前に子どもに伝えておいた方がいいポイントをまとめました。
大前提として親には子どもに教育を受けさせる義務があることを伝える
保護者には子どもに教育を受けさせる義務があります。
それは学校に行くことによって果たされていましたが、長くお休みする場合には違う形でその義務を果たす必要があることを子どもにも知ってもらいます。
ドリルを購入して家でやる、タブレットを使った通信教育、フリースクールなど、学校ではない場所で学習する環境を作る必要がある、ということです。
数日の充電期間が過ぎ、気持ちが回復したらできる範囲でやるようにする「責任が親にはある」ということをわかってもらいます。
それも踏まえて、子ども本人がどうしたいか?どのように学校以外の場所で1日過ごすか一緒に考えて整える必要があると、長期休みを決める時に話しておけると良いと思います。
我が家では低学年でしたが、上記の話を話して「休んでもゲームばっかりはできないのか・・・(じゃあ行くか)」となり、軌道に乗るまでは早退や学童だけ休みにするなど、家で過ごす時間を増やすことで、なんとか乗り切りました。
高校に進学する中学生向けに話しておきたい欠席の扱い方のこと
義務教育の間は欠席はなんとかなりますが、高校進学以降は遅刻や欠席は多くなると単位取得に支障をきたすことなります。
義務教育中の欠席でも、高校入試の時にはそれまでの遅刻・欠席はカウントされて、成績の1つとして判断材料になることがあることは事前に伝えておくといいかもしれません。
決して脅すわけではないけど、それらを知った上で子ども自身がどうするのか?を話し合えるといいですね。
「学校に行きたくない」と言われた時の対処法 まとめ
突然「学校に行きたくない」と言われたら、親として戸惑ってしまいすよね。
できたら毎日楽しく元気に登校してほしいものですが、人と人と関わっていくと誰しも1度はあるのではないでしょうか?
今回は「休んでいいよ」のその先の話をお伝えしました。
上記のものは、親子で知識として共有しておいてその上で、子ども本人がどうしたいか?を話しあえると良いと思います。
親も働いているので全てを飲み込むのは難しいと思いますが、ここまではできるけどこれはこういう理由があって難しいからどうしようか?と話し合うことで、その時の最適解が導けることを願っています。