家づくりを始めてから、
一番現実を感じた日は土地契約の日だった。
手付金30万円。
金額を見ただけで震えた。
シングルマザーだし。
ローンだってこれから。
家が完成するのもまだ先。
本当に大丈夫なんだろうか。
そんなことばかり考えていた。
それでも振り込んだ。
30万円。
払った瞬間の感想は、
「ついに払ってしまった……」
だった。
嬉しいというより、
怖いが勝ってた。
しかも最近は、
金利の話も気になる。
建築費も上がっている。
中東情勢の影響もあって、
資材関係の話を聞くたびに不安になる。
家づくり自体も予定通り進むか分からない。
正直、
心配事を挙げたらキリがない。
それでも、
もう後戻りはできない。
いや、したくない。
娘と安心して暮らせる家が欲しかった。
自分なりに考えて、
悩んで、
出した結論だった。
だから今は、
不安と楽しみを両方抱えながら進んでいる。
30万円を払ったあの日は、
「家を建てる」
が、
「本当に家を建てる」
に変わった日だったと思う。

